2012年2月18日土曜日

FUINE magazine vol.14 Finally out!!



FUINE magazine最新14号、ようやく完成しました!

昨年2月以来、ようやくの続刊です。



今回は、題して……

"Before the day/After the day" issue.

どうしても無視できない昨年3月の地震。

正直、あの日以降、そのせいではなかったけれど、完全にストップしてしまったまがぢんの制作。

ちょうど、昨年の2月に13号を出したばかりのタイミングで、ものすごいスピードで作っていた14号も結局はそのまま長いこと作られずにいました。

なので、今号に載せたインタビューやベスト10企画などは当時行われたやり取りをそのまま載せてあります。時期がずれてしまって本当にヘラルドやアレハンドロ、マルコ、Human Tetrisのみんなには申し訳ない気持ちです(次号15号で同じく当時のままのインタビューを掲載予定のLittle Ethiopiaにも)。でも!でも、今号、かなりの自信作です!文章が手書きじゃなくなったからとか、ごくたまにしかやれない大きいサイズだからとか、そんなんじゃなくて。いざ、制作を再開してからはそれこそ(恐れ多いことは承知のうえで)秀吉が本能寺へ引き返したときと同じだけの勢いとエネルギーが注がれながら作られた今号。いろいろな事情で今号は(正直に言うと)また、ふぃねのみ(他にコントリビューターが一切いないってこと)で作りました。だから、コンピューターでタイプしたカチッとした(して見える)文章だけど、すごく適当な感じのことが書いてあります。支離滅裂寸前(いや、アウト?)なのも。今までたくさんの人にきょうりょくしてもらっていろいろ盛り込んでただけに、久々に全部自分で書くのはすごいことしたなと思いました。8号の時だって、なんだかんだでインタビューで大半のページが埋まったから、あとはちょろっと自分で書くだけでよかったのに、表紙(ふぃねで担当するのはちょう久々!)から構成から、何から何まで自分でやるなんて、無謀もいいとこですね。今回載せているLetters From Readersのヘラルドとは前回のインタビュー後に交流も持つようになって、まあ、ともだちになったわけです。Human Tetrisやアレハンドロ、マルコ(Lavatch)とも、もちろんそのつもりなので、言ってみれば、世界中のともだちと作り上げた冊子と言えなくもない。それは毎回そうではあるんだけど、なんていうか、今回の、このほぼ一人で作り上げた冊子を前にして思うことは、素晴らしいなと。ひたすらこの冊子を素晴らしいと思うし、この冊子ができるまでの背景、一見関係ないように思える出来事まで、全てがこの冊子を作っている。それが素晴らしいとおもうんです。褒められたことじゃないけど、自分でこの冊子を最高だと思っています。細かいことを言えば、色々と直したいところはいつものように今回もある。でも、最高なんです。

今回から、カラーは、以降全てモノクロになると思います。というのも、今まで頼っていたコピー機がもうなくなってしまったから。コスト的なこともあって、やむなくそうすることにしました。バックナンバーもだからこれからはモノクロになってしまうし、例えば色を使うことで目を引いていた外観、装丁もこれからは、もしかしたら周りの色に埋もれてしまうかもしれない。いろんなひとたちが作ってくれた表紙絵も、モノクロが活きるものしかこれからはやれないかもしれない。でも、まあ、それは残念でもあるけど、楽しみでもある。マイナスの出来事からプラスの出来事が生まれちゃったりもするのが、ぼくらの世界、日々の面白いとこだと思うんです。だから、ふぃねはこれをプラスのこととして考えてます。今後、モノクロで、どんなかっこいい、美しい、面白い、表紙ができるか、今からすごく楽しみです。

そんなわけで、今号はあの日の前と後で違ったり、もしかしたら同じだったりすることへの敬意を込めて、"Before the day/After the day" issue.としたというわけです。

今号の中身
★前号でインタビューしたLetters From Readersとのインタビューの第2弾では昨年当時、リリース間もないLFRの2nd EP、"The Live Sessions EP"について、また彼の住むメキシコの都市メヒカリの音楽シーンについてや、彼の音楽的背景などなどを、そしてスタジオの運営もしてるLFRことヘラルドの仕事の数々について彼に語ってもらったものを紹介しています。
★My 10 Bestでは現在Arcaとして、ダブやらアブストラクトやらヒップホップやらR&Bやらを新たな次元で創造しているアレハンドロ、メタルコア系がかなり熱い国、ドイツのハードコアバンド、Lavatchのヴォーカルのマルコ、そしてモスクワから新時代のポストパンクバンド、Human Tetrisの、それぞれの10/12のベストを紹介、ふぃねはけっこうミーハーなので、ミュージシャンの音楽的背景なんてそれだけでわくわくします。
★確か最初はふぃねまがぢんの3号から始まった名物(?)コラム、SWALLOWING THE EARTHも地味ながらも続いて、第4回目。なんかパソコンで文章をタイプすると堅くなるクセがあるふぃねの、ザ・お堅い文章(でも最後には……?!)を読むことができます。
★円盤評論ではふぃねがごくごく親しいひとたちにしか配布しなかったプライベート版のディスクガイドの第2弾をまるごと収録。すごく正直に、ふぃねが追ってる22の音楽を紹介。最近はすごく狭くなってるかもって思っていたけど、意外と広いことにびっくり。ある意味では狭いんだけど……。
★その他、Lester Brownの最近の活動っぷりについて一切制限せず好き勝手書き連ねてみたコラム、本、読書、本屋についてのびのび書いたコラム、A feeling of animalsによる、最近の記憶の瞬間を切り取った漫画(と、言い切っていいですか?)、こんなに感動するものも珍しい、用意された"泣ける"編集後記などなどを詰め込んだ、盛りだくさん(ふぃね過去最高ページ数の)19ページ。

気づけば「音楽」なふぃねの、気づかずとも「適当」なフリーペーパー、FUINE magazine。特別な数字じゃないけど、14号はなんだかすごく特別な号になった気がします。













さて最後に少し、次号の予告も。地震後、一度は再開しかけたまぐの制作。その時にインタビューした、メキシコのちょっと面白いインディフォークデュオ、Little Ethiopiaのインタビューを、時期はずれるけれど、でもすごくポジティヴに収録しちゃいます。それから。この号をほぼ作り終えるころにPractice Room RecordsのAdam & NaiveとGlass Frogがそれぞれ新作をリリースしていて、ちょうどそれに気づいたのが円盤評論のディスクの選考を終えて、全て書き終えたとき。惜しいっ!というわけで、何かしらその2つのアルバムについて書きたい!そして。スターウォーズラップ?みたいなことをやってる面白いラッパーや、bandcampで見つけたラッパー(グループ?)も面白いから、取り上げちゃいます。そしてそして!これも14号完成後に知った、Bon Iverが大好きっぽい、イギリスの18歳(!)、驚異のシンガー、Ed Tullettについても何か書きます。インタビューやっちゃうかも?OKしてくれるかな?そして、我らが小川ロダンも帰ってきます!以前収録した超能力のとか、狼男のとかの続編、そして完全新作『11の帯(仮)』も収録します!Samで通じるかな?31Gのファンジンの表紙を書いてくれたSam Bo、サム・ボーのコミックも載せたい!そんなに入るのか、まがぢん!次号はまたいつものサイズにする予定なのに・・・。

長いこと眠ってると色んなストーリーを夢に見る。起きたら誰かにたくさん話したくなる。次号、FUINE magazineの15号はそんな感じになります。たぶん…。

2 件のコメント:

  1. 今日目覚めて一番にこのニュースを読みました。
    ふぃねマガジン14号発刊おめでとうございます♪
    表紙の文字の並びがとても素敵ですね^^
    たくさんの想いがこもった14号をたくさんの人が手に取って…最高ですね^^

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  2. ありがとう!Tsukiakariもいよいよだね!

    表紙・・・いいよねっ!(笑)

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